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夏季特別展【官窯青釉氷裂紋杯】9/29(金)まで!

2023.09.19

名古屋東洋官窯陶磁美術館では、只今 開催中の夏季特別展❗
「官窯青釉氷裂紋杯」は9月29日(金)までの展示になります。
まだ、見られてない方は是非 ご覧にいらしてください。

官窯青釉氷裂紋杯】
氷裂紋とは、素地(胎土)と釉薬の収縮率の差によって生じる釉薬のひび割れのことであり、窯から取り出されたばかりの磁器はぴんぴんとはじくような音を立てて釉薬がひび割れていく。このひび割れは意図して生じさせているもので、ひびが氷の裂け目のように見えることから「氷裂貫入」と呼ばれており、他にも「亀甲貫入」「薔薇貫入」と呼ばれている。日本では、「氷割れ文様(ひわれ)」「氷竹(ひょうちく)」「アイスクラック」とも呼ばれる。
中国 宋時代に焼成された官窯の青磁にはこうした氷裂紋が多く見られていたが、宋時代が終わると氷裂紋の磁器を焼成する技術は失われたため、現存する氷裂紋磁器は非常に少ないと言われている。また、中国では、家具や建築物にも氷裂紋が使用されており、日本では、江戸時代初期に氷裂紋が伝えられ、陶磁器や襖絵、着物、帯の紋様としても多く用いられた。
こちらの美術品は、宋時代に焼成された氷裂紋杯であり、水を入れると乾く過程で紋様が浮かび上がって見え、釉調の美しさを感じることができます。

※高さ4.0㎝、口径9.0㎝、底径2.7㎝です。
◇写真:中国・宋朝 960年~1279年
※日本では平安~鎌倉時代、およそ1060年前

「官窯」とは、
宮廷専用の陶磁器を焼く窯を官窯という。宋時代の官窯は、まず北宋の都汴京開封府に置かれました。その後、宋の南遷にともない、杭州臨安府の皇城内の修内司、次いで新窯が郊壇下に置かれました。首都・杭州(浙江省)に置かれた官窯ではただ青磁のみが焼かれ、飲食器や祭礼の器などとして宮廷に納められました。胎土は鉄分の多い、陶器質の黒みがかった土で、これが分厚い青磁釉で覆われる。黒みのある土を選択し、これに厚く釉を掛けることによって深みのある青に発色し、胎土と釉の収縮率の違いから、器面には細かく貫入が生じている。青緑色の澄んだ釉色と複雑に入り組んだ釉薬の貫入が特徴である。こちらの美術品は、丸く膨らんだ腹部に竹節状の頸部がついた形をしており、口から首にかけて溜まっている青緑色の澄んだ釉薬が美しく、表面には複雑に入り組んだ釉薬の貫入が入っています。
※展示内容は変更になる場合がございます。ご了承ください。



公開期間
~2023年9月29日(金)


休館日
土曜日・日曜日・祝日(但し、貸切・事前予約は開館)
※ 休館日に入館をご希望する方は必ず事前(3日前)にお電話にてご予約いただきますようお願いいたします。
※ 特別貸切のご予約がない時に限り予約を受け付けております。
公開時間
美術館の開館時間に準ずる
https://nagoya-ceramic-museum.com
会 場
愛知県名古屋市中村区名駅三丁目26番21号
TOMIビル5階
⭐中国・宋朝 960年〜1279年 五つの名窯を展示している稀有な美術館として国内外にて話題を集めている世界唯一の美術館です。
ごゆっくりと、ご鑑賞ください。
※「超・傑作たち」と題しました五大名窯は、特別貸切の場合のみ公開を致します。
鑑賞をご希望する方は下記までお問合せ下さい。
何卒ご理解ご協力を賜りますようお願い申し上げます。
ぜひ足をお運び頂きまして、ご堪能下さいませ☆

※当ビルのセキュリティの都合上、エレベーターが5階に停まらないことがございます。
1階TOMIビルタワーパーキング事務室にてチケットをお買い求めになってから5階へお越しいただきます様お願い致します。
※ご招待券をお持ちの方も1階TOMIビルタワーパーキング事務室にて受付後、5階へお越しくださいませ。
※感染対策を徹底して行っておりますので、安心してご鑑賞いただけます。当館にお越しいただいた際には、出入口に設置してありますアルコール消毒をしていただきますようお願い申し上げます。
お問合せ
(株)シンカトリ TEL:052-541-2696