名古屋東洋官窯陶磁美術館について

コンセプト

名古屋東洋官窯陶磁美術館は、世界的に評価の高い東洋が誇る陶磁のコレクションをより多くの方々に知ってもらうための施設です。傑作と呼ばれるものも 専門家やコレクターだけでなく、より多くの方に鑑賞いただき知ってもらうことで多面的かつ多角的な価値が生まれるものと考えます。「いいもの」をいつでも・何度でも観られるようにすべての人に開かれた美術館を目指します。

本館旧蔵 宋汝窯青磁について

汝窯青磁とは
清朝の第6代皇帝である乾隆帝(在位1735年~1796年)は中国の伝統的な文物をこよなく愛し、現在も中国の国立故宮博物院にその多くのコレクションを残しています。その乾隆帝が類稀な至宝だと称えたのが、北宋の汝窯(じょよう)、南宋の官窯とその系統の窯から焼かれた作品の数々です。汝窯とは、中国・北宋(960~1127年)末期、「宮廷用の」青磁を焼いた窯、またはその作品のことです。汝窯の特徴は、彫り模様のない灰白色の素地に、底裏までまんべんなく釉薬(うわぐすり)を使っています。

汝窯青磁とは

また釉薬には宝石の一種である希少なメノウ粉が混ぜられていました。釉面に表れる氷裂文の貫入(かんにゅう)が特徴ですが、中には貫入がまったく無いものもあると言われています。貫入が無いということは胎土と釉薬が焼くときに同じように収縮をしなければならず、通常では不可能に近い技術とされています。汝窯作品の多くは高台(こうだい)内側に多くの支釘跡があります。宮廷御用品ということから、精密な寸法が求めら れていたとみられています。また、色は淡い水色をしており、その色を出すのは 窯の温度調整が難しく、その美しさから「雨過天青(雨上がりのしめった空の色)」と表現されました。

汝窯青磁とは2

汝窯の稼働期間はわずか20年足らずだったとされており、その後の南宋時代に入った時には既に「近ごろ最も得がたし」と言われるほど珍重されていました。現在残っている作品は、その当時宮廷向けに厳選されたものしかなく、世界でも約90点程しか確認されておらず、その多くが北京の故宮博物院や台北の故宮博物院に所蔵されています。汝窯が作られていた北宋時代は、様々な陶磁器が魅力を花開かせた時代であり特に中国北部の地域には耀州窯(ようしゅうよう)や定窯(ていよう)、磁州窯(じしゅうよう)などの生産地があり、個性豊かな白磁や青磁が生み出されました。そんな時代に作られた陶磁器のなかでも、汝窯の美しさは群を抜いて評価されており中国陶磁の最高峰とも、人類史上最高の焼き物とも呼ばれているのです。

汝窯青磁とは3

中国語での解説

汝窑瓷器简介
中国汝窑青瓷北宋天青釉缠枝纹大盘
口径34.5cm 低足16.8cm 高6.1cm 底部圈足内有9颗芝麻支钉。
日本名古屋東洋官窯陶磁美術館館藏。
该大盘器型端庄,情素淡雅。天青釉纯净柔和,温润如玉,色泽青翠华美,釉汁凝脂莹亮。正面底部有两道弦纹,口部又有两道弦纹,四道弦纹之间又有一圈缠枝纹,
疏朗清奇,朴素简练。大盘内外遍布细碎鱼籽纹开片,而冰裂纹贯穿其中,细密重叠,错落有致。由于时间久远,开片内浸色古旧自然,交互杂错却有参差有序。
大盘具备有以下三个特征:

  1. 器型巨大。汝窑瓷器到目前发现,全球各大博物馆以及私人收藏的仅有七八十件,大多在10〜20cm之间,甚至有人认为“汝窑无大器”,而此盘34.5cm,
    绝无仅有。中国河南省汝州清凉寺汝窑遗址发掘中,曾出现过大件残片以及匣钵,专家们推断汝窑曾烧造过大件瓷器。但是,能拼接而成的残器也未见三十
    多毫米的器物。而此件传世汝窑大盘实属罕见,价值非凡,它也有力的证实了北宋汝窑曾为宫廷烧造过大件器物。
  2. 制作精美。大盘不仅器形硕大,工艺精湛,制作精良,反映出北宋年间的工匠们烧造瓷器已达到相当纯熟的水平。此盘釉汁肥润,薄厚得当,通体天青釉,
    无任何瑕疵。从纹饰不难看出,此盘应为二次烧造,先将肽体制作刻划完成后初次入窑先素烧,挑选完美者施釉再次复烧。优中选优,唯供御拣。
  3. 保存完整。世间收藏的汝窑中,有一部分均已被上岁月的伤痕,磕磕碰碰,或剥或冲,这也在所难免。而此件大盘流传了近千年,经历沧桑,
    尽管故旧痕迹明显,却保存完整,无任何缺陷,除了几处棕眼浸坑而外,完整无损,实属幸运!

汝窑是宋代【五大名窑】之首,传世器物很少,在南宋时期就已“近尤难得”历代都被视为无尚珍品。名古屋東洋官窯陶磁美術館收藏的这件汝窑大盘传承有序, 首次向外公开,也为全球收藏界送出一份良飨。供专家学者以及同仁们研究品鉴。

磁器産業発達における官窯の役割について

官窯(かんよう)とは、「中国宮廷直属」の陶磁窯、もしくはそこで製陶された焼き物のことをいい、生産制度と新技術・新製品開発において革新を追求し
産業進歩へのリーダーシップ的な役割を担っていた陶磁窯です。

官窯の歴史

宋時代

長江の南、江西省東端、昌江の流域に焼き物の町ができ始め、宋時代景徳年間に、宮廷及び官府に献上するための陶磁器が生産されていました。
その元号から名前を取り、その地名を景徳鎮(けいとくちん)と呼ぶようになりました。この時代に貢がれていた御器※の多くは民窯(みんよう)※の製品でした。
※御器...皇帝に貢がれる磁器のこと
※民窯...民間経営の窯のこと。

元時代

1278年、政府の陶磁業管理機関が景徳鎮で設立されました。この機関は民窯に対する品質の確認、磁器の輸送等を使命としていました。

明時代

明時代初期(1369〜1426年)、景徳鎮の中心街にある珠山に官窯が設立され、生産が開始されました。官窯の設立目的は主として2つあります。
一つ目は、宮廷及び官府の高級日用磁器を製陶すること、二つ目は観賞用磁器を製陶することでした。

官窯の生産体制と技術革新

古代中国の宮廷及び朝廷の磁器需要は相当な規模であり、また品質要求が厳しかったため、官窯は新たな生産体制と技術・製品開発体制の革新が求められました。
このような要求に応えることで、景徳鎮の磁器産業の発達に貢献し、生産制度を樹立し、釉上彩絵技術※と釉下技術※を確立・精錬していきました。
※釉下技術:「下絵付」。素地と異色の土をはめ込んでから透明釉をかけて焼く「象嵌」。
 黒土に白い化粧土(色は一例)を塗ってから透明釉をかけて焼く「刷毛目」、酸化銅で加飾して透明釉をかけて還元焼成する(=赤く発色する)「釉裏紅(ゆうりこう)」など。
※釉上彩絵技術:主に「上絵付」のこと・五彩・粉彩(ふんさい)など。

生産制度について

大規模の生産に対応するため官窯は以下のような生産体制を築き上げました。

貫性の生産体制

官窯は原料の採掘から、泥料の加工及び精製、成型、絵付け、そして焼成までの全工程を構内で構えている。

生産規模の大きさ

官窯の生産規模は民窯よりはるかに大きい。民窯の平均規模は窯1~3基であり、大きい窯であっても5、6基であるのに対し、官窯の生産規模は20基ほどでした。
ピーク時には58基まで拡大されていて、規模の大きさが分かります。

官窯の組織づくり

官窯は大規模生産を要求されたため、大勢の労働力が必要でした。またその特別な政治的地位を生かし、民窯から最も優秀な工匠(こうしょう)を強制的に
役務させることができました。これが匠役制度と言われています。
各々の工程で分業が進められ、細かな工程ごとに職工(手作業に従事する人)が配置され黙々と仕事をこなしていました。
このように、官窯は分業体制と協業管理の先進的経営の先駆けと言えるのです。

美術館概要

施設名 名古屋東洋官窯陶磁美術館
運営会社 株式会社 富
運営責任者 富 つよし Tsuyoshi Tomi
住所 〒450-0002
愛知県名古屋市中村区名駅三丁目26番21号
TOMIビル5F
電話番号 052-541-2696
メールアドレス info@nagoya-ceramic-museum.com
サイトURL https://nagoya-ceramic-museum.com/
営業時間 9:00~17:00(入館16:30まで)
休館日 土日祝(但し、貸切は開館)

アクセス

名古屋東洋官窯陶磁美術館

〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅三丁目26番21号 TOMIビル5階
TEL:052-541-2696

営業時間:9:00~17:00 (入館16:30まで)
休館日:土日祝(但し、貸切は開館)

[ アクセス ]
JR名古屋駅より徒歩3分、大名古屋ビルヂング裏。
地下鉄名古屋駅4番出口、「ユニモール」地下街2番出口よりすぐ。

名古屋東洋官窯陶磁美術館 外観

駐車場のご案内

TOMIビルタワーパーキング

一般車 10分 100円 大型車 30分 300円

※ハイエース、アルファード、ハリアー等の規格サイズは場内にて
お預かりが可能ですので、常駐スタッフに御声掛けください。

[ お得な駐車場回数券について ]
1枚30分/300円 10枚 2,700円

[ 駐車場営業時間 ]
平日 8:00~22:00

名古屋東洋官窯陶磁美術館 駐車場