館長メッセージ
名古屋東洋官窯陶磁美術館 館長富 つよし
みなさん、こんにちは。
名古屋東洋官窯陶磁美術館の館長を務めます、富つよしと申します。
私が陶磁の歴史とその芸術性に興味を持ち、蒐集を始めたのは、まだ10代の頃です。名古屋大学文学研究科では比較人文学、文化人類学を専攻して相対的・客観的な物の見方を学び、陶磁や美への想いを深めてまいりました。陶磁器は日本、アジアの文化を学ぶ上でも、異文化を比較研究するための基本である比較文化論の概論を理解するためにも、不可欠でした。東洋の陶磁は、それぞれの国や文化、習慣から生まれ、時代背景や技術、美意識を映し出したものが少なくありません。そして、同じ作品でも視点を変えたり、光の当て方や鑑賞する時間帯など、その時々の状況の違いによって、いつも新たな発見があります。多様な文様や色、造形から、無限の物語を想像し、イメージを膨らませられるのも、陶磁の魅力といえるでしょう。
当館で展示しているコレクションは中国の漢時代から清朝までの「青銅器・官窯陶磁」、モンゴルの元時代の「青花陶磁」を中心に、日本の江戸から明治「織部焼・志野焼・斑唐津の唐津焼」「李朝や高麗王朝の青磁」など、時代・地域ともに非常に多岐にわたります。定期的に展示替えをすることで、数あるコレクションをさまざまな角度から比較・鑑賞していただき、多くの方にその魅力を楽しんでいただく。それが当館の目的です。
私が10代の頃にこれらの作品に出会い、その魅力を知ったように、多くの皆様にとって当館が豊かな感性・教養を育む場でありたいと望んでいます。本館には、たくさんの学生も足を運んでくれます。本物か偽物かを考えずに人類が築いてきた陶磁器文化を見ることで、広い視野と柔軟な発想力を得、想像力を養うことができると、私は信じています。先人たちの残してきた傑作の数々を、より楽しんでいただけるよう、展示設備にもこだわっています。
ぜひ、足を運んでいただければ幸いです。
先人たちの残した偉大な作品の価値とその文化を社会に広め、人々の豊かな感性の育成と教養の向上のために「良質な場」を提供し、
次世代への作品の継承と新たな創造を生む、「故(ふる)きを温(たず)ねて新しきを知る。」美術館を目指して参ります。
官窯陶磁をはじめとする作品を、社会共有の財産として、多くの人と分かち合うため、工夫を凝らした展示によりその魅力を伝えます。
また作品にとって適切な室温・湿度の維持、免振施工を行うなど、その保全に努めます。
当館の定める方針・計画に従い、正当な手続きに基づいた作品の蒐集を行い、まだ見ぬ傑作たちを将来にわたって保存していきます。
培ってきた知識や経験、技術を他の専門家たちと共有し研究を行うことで、日本の真ん中に位置する名古屋から芸術活動を活性化させ、
陶磁に関する文化の普及と発展を図ります。
〒450-0002 愛知県名古屋市中村区名駅三丁目26番21号 TOMIビル5階
TEL:052-541-2696
営業時間:9:00~17:00 (入館16:30まで)
休館日:土日祝(但し、貸切・事前予約・特別開館日は開館)
※ 特別開館日に関しては新着情報をご確認ください。
※ 休館日に入館をご希望する方は必ず事前(3日前)にお電話にて
ご予約いただきますようお願いいたします。
※ 特別貸切のご予約がない時に限り予約を受け付けております。
[ アクセス ]
JR名古屋駅より徒歩3分、大名古屋ビルヂング裏。
地下鉄名古屋駅4番出口、「ユニモール」地下街2番出口よりすぐ。
TOMIビルタワーパーキング
一般料金 15分 300円
名駅徒歩3分!平日・土曜は99%入庫可能です!※日曜定休
ハイエース、アルファード、ハリアー等の規格サイズは場内にて
お預かりが可能ですので、常駐スタッフに御声掛けください。
[ お得な駐車場回数券について ]
1枚15分/300円 10枚 2,700円
1枚15分/300円 20枚 5,000円
[ 駐車場営業時間 ]
平日 8:00~20:00
土・祝日 9:00~20:00